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自分のことがインターネットで攻撃されている!?

自分のことがインターネットで攻撃されている!?

「あなたの会社のことがインターネットに悪く書かれていますよ」
「あなたのことだから滅多なことはないと思うけれど、こんなこと書かれていたよ」
知人からこんな情報を寄せられる。半信半疑の状態でインターネットを検索してみると、ありもしない事実がたくさん書かれていた・・・こんな時、どう対処すればよいでしょうか。

どこに書かれているのか

まず特定すべきは、どのウェブサイト、ブログに書かれているのかということです。実は、対処の仕方はどのウェブサイト、ブログに書き込みがなされているかによって異なります。しっかりとした運営者がやっているブログであれば、削除フォームや問い合わせ窓口が明記されているので、それに従うことになります。

一方で個人のブログであったり、問い合わせ先がわからない場合は、そのドメインの管理者を特定して、そこに問い合わせを行うことになります(ドメインを他者が管理していることもあるので、問い合わせを複数回行わねばならないこともあります)。

匿名の掲示板であれば、掲示板の管理者に対してIPアドレスとタイムスタンプの開示を要請します。

いずれにせよ、書き込みの内容は、将来のためにスクリーンショットして保存するか、プリントアウトしておくことをお勧めします。

何が書かれているか

次に問題になるのが、何が書かれているか、です。名誉毀損と言われるものにあてはまると削除や書き込んだ人の特定が可能となります。名誉毀損にあたるのは、個人・法人の具体的な事実を書き込み、社会的評価を著しく低下させた場合です。具体的な事実が書き込まれているか、社会的評価が低下するかどうかがポイントです。

具体的手続き

削除と情報開示は、任意の交渉→仮処分などの裁判という順序で進みます。まずは任意に削除や情報開示を依頼します。相手の管理体制がしっかりしていれば、任意の交渉である程度対応してくれます。ただ、匿名の掲示板の場合、わかるのはIPアドレスとタイムスタンプだけなので、そこからさらにプロバイダに対して情報開示請求をしなければなりません。この場合、プロバイダにとっては、自身の契約者の情報を開示するかどうかという立場に立たされますので、情報開示にはかなり慎重になります。法律では、書き込んだ本人に照会文書を送ることになっているので、書き込んだ本人が開示してOKという回答をすれば、裁判をせずとも書き込んだ人が特定できます。

裁判というと、非常に時間がかかると思われるかと思いますが、仮処分であれば数ヶ月、通常の裁判であっても、情報開示の場合は、半年程度で結論が出ることもあります。

なお、情報開示にかかった費用は、相手が特定できれば、その分相手に請求することが可能です。

いずれにせよ、無視できないような誹謗中傷があった場合は、スピーディに対処することが重要です。早めのご相談を心がけていただければと思います。

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