製造業の経営を体験!?~MG研修
先日、マネジメントゲームの研修を受けました。ゲームとは言え、本格的な経営を体験できるものでした。製造業の考え方を基本として、材料を仕入れ、製造、販売まで行う。人員の採用や借り入れ、研究開発やリスク対策など、現実の経営でも問題になることが多く取り入れられています。しかも、ターンごとに資金繰り表を使って現金の出入りをその都度記載していくので、現金残高を意識しながら行うことになります。
粗利を意識した経営の体験
私は今回、はじめて体験しましたが、多くの気づきを得ることができました。ゲームをやるだけではなく、最初に経営計画を立てて、最後には決算を行いますので、逆算思考で経営をすることの練習にもなりますし、粗利に注目しつつ固定費が上回るのはどこなのかという損益分岐を意識した経営を体験することもできます。期末に返済や税金の支払いなども発生しますので、資金ショートしないよう、手持ち現金を意識した経営の練習にもなります。
他業種の気づき
私はサービス業なので、仕入れや原価というものがなく、売上高=粗利なので、常に粗利を意識した経営をしているのですが、製造業において粗利を意識することの重要性を体験できたのは貴重でした(売上高のみに注目してしまうと、売上が上がるのに利益が下がるという事態を招きかねません)。さらに、5期分行うので、決算を5回も体験できるというのも非常に貴重な体験です。
社長と目線をあわせる
私の顧問先は種々の業種がありますが、実際にそれを体験するということはなかなかできません。ゲームとは言え、それらを経験できるのは非常に貴重です。社長の目線に少しでも近づけるからです。とかく、コンサルタントの意見や外部者の意見は、実務を理解していないがために、「そんなこと、机上の空論だよ」と言われがちです。しかし、実務を知った上での地に足ついた提案であれば、説得力があります。
経営者と目線をあわせつつ、違う視点を提示し、気づきを与えられる弁護士を目指し、がんばりたいと思います。