1年に1回の原点確認
定点観測
先日、事務所合同の花見の宴がありました。私がもともといた事務所とそこから独立していった法律事務所、行政書士事務所、そして以前勤務していた事務所の所長がとても親しくしている会計事務所と法律事務所。昔は3事務所だけだったのが、今回は7事務所とずいぶん数が増えました。毎年行われていますが、私はとても重要な機会と思っています。もともといた事務所と情報交換をする貴重な機会であるだけでなく、一年に一回しか会わない会計事務所の所長さんからも貴重なお話を伺えるからです。とても親密な関係にあるため、いつも忌憚のないご意見をいただけます。その意味では、原点確認とも言えます。
経営者こそ謙虚に
経営者になると、自分の会社では立場的に自分より上の人がいなくなります。そんな社長に対して意見を述べる従業員はなかなかいません。ましてや、アドバイスや嫌われることを覚悟での注意など、自分が従業員であったころには日常的であった成長のチャンスが失われていきます。だからこそ、経営者になれば、努めて謙虚にいなければならないと思います。会社における自分の立場から来る上下関係を自分の人間力と勘違いしないようにせねばならないと思います。
もし、経営者になって社員の皆さんが表面的に従っているのを見て、「俺は偉いんだ」などと思ってしまえば、裸の王様状態です。今、自分の会社に勤めてくれているのは決して当たり前ではない。縁があって、来て下さっているだけ。だからこそ、感謝して、共に頑張るという心がけが大事だと思うのです。今日も仕事に来てくれてありがとう。一緒に働いてくれてありがとう。なかなか恥ずかしくて言えないこともありますが、感謝を伝える機会は多く持たねばならないと思います。
そして、社員でなくても、同行の方や同じ会やグループの人からアドバイスや注意をいただいたら、感謝せねばならないと思います。注意を受けると、あたかも自分を非難しているかのように受け取って、身構えてしまうものですが、それをどう捉えるか、その評価は自分が決めるものです。
すべては自分を成長させてくれる機会と捉え、頑張りたいと思います。