窮地の時にこそ誠実さを
私たちの仕事の一つがトラブル対応です。
トラブルに遭った時、依頼者の方はわらにもすがる思いでお越しになられます。あまりにも突然のことで感情的になっておられたり、落ち着きを失っておられる方もしばしばです。
つらい時こそ、誠心誠意
日常生活を送る中で、うれしいことがあった時、お祝いを贈ります。
一方で、悲しい時や苦しいときにもお見舞いをいたします。
両方大事なのですが、より大切なのは、悲しい時や苦しい時、トラブルに遭った時だと思います。
苦しい時に支えてくれた。
悲しい時にそばにいてくれた。
これはとてもうれしく、ありがたいものです。
私自身、つらい時に助けて下さった方のことはいつまでも忘れられません。
弁護士という仕事柄、つらい、苦しい、悲しいという思いを抱かれた方が多く来られます。
そんな時だからこそ、
そんなつらい状況だからこそ、
こちらも誠心誠意、関わらせていただきたい。
精一杯、サポートさせていただきたい。
そして、一刻も早く、もとの元気な姿に戻ってもらいたい。
そう思って仕事をしています。
世界中から見捨てられても、最後まで見捨てない。
それが弁護士の仕事だと思っています。
秘密を絶対に守る
人に決して言いたくないこと。
誰にも言えないこと。
弁護士は、そんなことを打ち明けていただく仕事です。
守秘義務を守ることは当然のことですが、その思いに寄り添い、親身になってご相談をお受けする。
金沢は狭い土地柄です。友達の友達は知り合いだったというようなことはたくさんあります。
でも、打ち明けていただいたことは絶対に話しません。当然のことです。
弁護士の中には、職務上知り得た情報には守秘義務があるけれど、それ以外なら守秘義務はないよという人もいます。たしかにそのとおりです。でも、仮に友達であっても、知人であっても、私を弁護士と思って打ち明けてくれていることがたくさんあります。ですから、私は自分に打ち明けてくれたこと、特に悪い情報はその人の許可なく他人には話しません。
仮に他人に裏切られることがあっても、
絶対にこちらからは裏切らない。
最後まで関わりきる。
その思いを大切に、これからも仕事をしたいと思います。