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会社を作品と考えてみる

会社を作品と考えてみる

会社を作品と見てみる

山口周氏の著書「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?~経営における『アート』と『サイエンス』~」を読みました。中でも、自分の会社を、アーティストとしての自分の作品と考えてみるとの一節が心に残りました。

 

人は、物事をどのように見るかによって関わり方が変わってきます。たとえば、「仕事」一つをとってみても、「給料を得るために仕方なくやるもの」として捉えるのか、「自己実現の舞台」と捉えるのかでまったく関わり方は違います。モチベーションもまったく違います。もちろん、その人の発揮するパフォーマンスもまったく異なります。

 

会社を「作品」、自身を「アーティスト」と捉えると、そこに参加する人は皆アーティストで、一つの作品を作り上げるために一緒に努力しているという光景が目に浮かびます。そして、「作品」であれば、それは無機質なシステムではなくて、生き生きとした躍動感のあるものを作り上げることになります。

美意識の重要性

他にも美意識が如何に重要か、わかりやすく書かれていました。ただ、私自身がこの書籍から得たのは、自己肯定感でした。私の祖父母は画家です。そして、親戚にはデザイン系の仕事をしている人が多くいます。幼少期には祖父の個展、美術館につれていかれ、たくさんの美術品を目にしていました。

 

大学に進学した後は、哲学、教育学、歴史学、心理学を勉強していました。いずれも弁護士業務とは直接関係がなく、「少し遠回りしてしまったのかな」とも思っていました(私が本格的に法律を勉強したのは、大学院に入学してからです)。しかし、この書籍にはアートの重要性として、哲学(物事に対する懐疑や多面的な見方)、美術(パターン認識からの解放)が如何に大切かが語られていたのです。私自身のこれまでの歩みは無駄でなかった。それどころか、とても大切であり、かけがえのない私の強みになっているのだとわかったのです。

 

たしかに振り返り見れば、「弁護士っぽくない」と言われ続け、私自身、他の弁護士とは考え方も思考過程もどこか違うな、と思っていました。けれど、これこそが私の強みなのだと思うのです。

 

弁護士の枠を外しつつ、異色の弁護士として、これからも活動の幅を拡げていきたいと思います。

 

小倉悠治(弁護士[金沢弁護士会所属]、経営心理士)

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