範を示す
範を示す
先日、以下のドラッカーの言葉を聞きました。
リーダーをリーダーたらしめるものは肩書ではない。範となることによってである。そして最高の範となることが、ミッションへの貢献を通じて自らを大きな存在にし、自らを尊敬できる存在にすることである。
ドラッカー「非営利組織の経営」
組織において肩書きは非常に重要です。しかし、肩書きによっては人はなかなか動きません。
肩書きを得ることでリーダーになったと勘違いして、肩書きを振り回して人を動かそうと
すると、嫌々でしか動かず、組織の力は落ちていってしまいます。
上から下に指示を出すことを当然のようにしていても、表面的には動いていても、心から
「やろう」と思っているわけではありません。
尊敬される存在に
「リーダーとしての在り方」、「リーダーとして振る舞い」、「リーダーとしての言動」を
通して、リーダーと認められるのだと改めて知らされました。
会社における社長や上司は、ミッションへの貢献を通じて自らの人間性を高め、他者から尊敬される存在になってこそ、人はついてくるのだと知らされます。
特に、弁護士は独立した存在の集まりであり、人材は流動的でやめる人(独立する人)が多くあります。やはり、「この人と一緒に仕事がしたい」と思えるような、尊敬される存在になることがもっとも大切だと思います。
そうなってこそ、内発的な動機に基づいて、一緒に仕事をしようという思いが生じ、組織としての力も強くなるのではないでしょうか。