人財？人在？人罪？
人材という言葉をよく、「人財」、「人在」、「人罪」と言い換えることがあります。
その人がいるだけで会社の雰囲気が悪くなってしまう「人罪」。
一応いるかなという程度であまり役に立っていない「人在」。
会社にとって宝というべき「人財」。
だから、皆さん「人財」になりましょう！というような感じです。
でも、ここで一つ問題があります。人それぞれ自己評価が様々であるため、周りの思っている「じんざい」評価とその人の思っている「じんざい」評価が異なるということです。一生懸命頑張っている人ほど、謙虚に、私はこの会社においてもらえているだけでありがたい、もっと頑張らねばならないのですが、今はまだ「人在」程度ですなどと言われるのです。逆に、この人がいるだけで周りの人が迷惑しているんだよな、と思うような人でも「人財」と認識してしまっている場合もあります。
やはり、自分のことはなかなかわからないものです。自戒を込めて、自分自身の自己評価をしっかりとせねばならないと思います。
その意味では、適切な自己評価に導くということは非常に難しいです。会社において求められていることを明確にし、質問によって自己評価を促すことが重要です。どれだけあるべき姿を説明しても、なかなかわからないことが多いものです。質問等によって、自ら気づく方向に導くことが有効です。場合によっては適切な役割を与えるなどして育成していくこととなります。たとえば、ある人の育成を担当してもらった上で、理想の上司像を明確にすることや、他の人の目から見て自分自身の行動がどう映っているかを客観視してもらうなどです。
人材育成は一筋縄ではいきませんが、あきらめず、地道にやっていきたいものです。
