話すより聴く
小倉さんって話わかりやすいですよね~
こんなことを言われることがあります。このように言っていただけるのは本当にありがたいことです。特に、法律の講演を依頼されると、内容が内容だけに、どれだけわかりやすくお話できるかが勝負です。ですから、「わかりやすい」と言われると、お世辞でもとてもうれしいのです。
話を聴く
弁護士と言うと、話術がすごい、話がうまい人たちと思われがちです。でも、弁護士にとって話すより重要なのが「聴く」力だと思っています。相談に来られる方は、悩みを抱えた方がほとんどですが、多くの方は、自分自身の悩みを理解できていません。トラブルの内容が大きすぎたり、トラブルの渦中にいるものですから、自分の状況を客観的に把握できていないことが多いのです。
そんな時、しっかりと聴いて差し上げると、自然と自分の頭の中で整理ができます。その上で、その方の本当の悩みがどこにあるのかも、質問によってしっかりと掘り下げていく。さらに、法律的な問題も整理して差し上げる。解決の方法を提示し、それぞれのメリットデメリットをお伝えする。
これらのプロセスを通じて、皆さんすっきりされたり、はっとあることに気づくという体験をされます。ですので、相談だけで解決してしまう方も多くいらっしゃるのです。
気づきを与える
私たちの仕事は、話を聴き、視野を広げ、言葉によって気づきを与えることだと思っています。それでも解決できなければ、交渉や裁判など、様々な手段があります。でも、一番大切なのは、その人が自身の悩みを客観的に捉え、それに対する一つの解答を見いだすこと、そのサポートをすることだと思います。そして、その問題の解決に弁護士の力が必要だということであれば、全力でサポートする。弁護士が入ることありきではないと思うのです。
視野を広く持ち、顧客の安心と納得のために、今後の頑張ります。