理念があればそれでいいのか
よく経営理念が大事と言われます。これはたしかにそのとおりで、経営理念がなければ場当たり的な経営になってしまいますし、困難に見舞われたときに行く先を見失ってしまいます。
一方で、経営理念はあるけれど、それを社長の頭だけにしまいこんでしまっている人もいます。
理念にさかのぼる
経営理念は、会社のビジョンや目標、経営判断、社員の個々の行動まで一貫してこそ、意味があるものと思います。仮に社長がいなくなっても、何か判断する際、「うちの経営理念はこうだから、こう判断するべきだ。社長もそうするはず」と幹部がわかるレベルまで、落とし込んでいきたいものです。
そのためには、しっかりと文字化しておいた方がよいですし、社員が触れる機会がたくさんあった方がよいです。そして、社長自身が「理念から考える」というやり方を幹部の目の前で見せるということの繰り返しなのだと思います。弊所で言えば、社員が何か質問をしてきた場合やミスをしてしまった場合に、理念から考えるとどうなりますか?と尋ねてみる。
やり方よりもあり方
何より、その理念に社長本人のあり方がよく現れていることが大事だと思います。具体的なやり方の前にあり方。それが会社の隅々にまで浸透している状態。そんな状態を目指したいものです。
そして、社員の物心両面の幸せを考え、やりがい、働きがいのある職場を作ることのできるよう、これからもがんばりたいと思います。