部下にやる気がないのはなぜか?
部下がやる気を出さない。
意見を求めても何も意見を言わない。
言われるまで何もしようとしない。
こんな悩みを抱えている経営者や上司の方は多いです。なぜ、こんなことになってしまうのでしょうか。さすがに生まれた時からやる気の無い子供はいないはずですから、どこかでそうなってしまったはずです。その原因はどこにあるのか。
学習性無力感
その原因を探るのにヒントになるのが、「学習性無力感」です。これは、努力を重ねても望む結果が得られない経験や状況が続いた結果、何をしても無意味だと思うようになり、不快な状態を脱する努力を行わなくなることを指しています。
たとえば、会議の場で意見を求められたので、意見を述べたとします。すると、上司から「なんだその意見は、全体的に検討が浅いな。意見を言うならもっとしっかりした意見にしなさい」と言われてしまったとします。部下としては、「意見を言え」と言われたから思ったことを言っただけで、勇気を出して発言したのに、褒められることなく認められることもなく、ただ「否定された」と感じます。すると、「こんな経験するくらいならもう意見なんて言わない方がいいや」と思います。
また、上司に対して、「こんなことをしてはいかがでしょうか」と意見を述べたとします。すると、上司から「そんなことわかっているよ。自分が指示するからそれまで余計な口は挟まずに待ってろ」などと言われたとします。すると、部下としては「自分はプロジェクトの進行のことを考えて、先、先と手を打つために言ったのに・・・。じゃあ、指示があるまで動かないさ」となります。
無力感を持たせないために
つまり、無力感は学習によって後天的に身につけるものなのです。最初はやる気があっても、上司から否定されたりダメだしされることで、こんなひどい目にあうくらいなら、何も言わない方がまし。言われたことだけやっていれば、怒られることもないし、となってしまうのです。
つまり、やる気がない部下が現れるのは、上司の関わりが強く影響しているわけです。意見を言わないのは、意見を言っても無駄と思っているか、意見を言えば否定されると恐れているかのことが多いです。まずは、部下の意見を肯定し、受け止めた上で、足りない部分があれば、「なかなかいい意見だね。ところで、この部分はどう考える?」と言ったように、質問によって気づいてもらうアプローチを取ることが考えられます。
いずれにせよ、否定から入るのではなく、肯定から入り、やる気を少しずつ育んでいくことが重要です。