弁護士の使い方
トラブル対応専門?
名刺交換すると、「へー!弁護士さんですか・・・でも私は何もトラブルないからなぁ」という反応をされる方が多くあります。そのたびに、「あぁ、やっぱり弁護士はそういう職業として認識されているのだな」とちょっと残念になります。多くの人は、弁護士と言えばトラブルになったら相談するものと考えています。たしかにこれは一理あります。というより、世の中のほとんどの弁護士はトラブル解決を専門にしていますので、正しい認識ということになります。
しかし、トラブルになってからでは、解決するための費用も時間も精神力もたくさん使うことになります。何より、社長にとっては、トラブルがあるということを思うだけで、パフォーマンスが落ちてしまうものなのです。どれだけトラブルがあっても前向きに頑張ることができる!というバイタリティあふれた社長さんであればよいのですが、多くの方は、トラブルがあると、それが気になって仕方がなくなってしまいます。そのトラブルが大きければ大きいほどその傾向は強くなります。
そう考えると、トラブルは起きないに越したことはない。ですが、多くの人は、「トラブルなんて起こらないよ」と思っています。何の根拠もなく、です。これはあまりにも危険です。
弁護士の効果的な使い方は?
弁護士の一番効果的な使い方は何かというと、何か行動を起こす前のブレーンとして使うという方法ではないかと思います。実際、私に顧問を依頼される方は、こんな方が多いです。突然電話がかかってきて、「こんなことを考えているんだが、どう思う?」と聞かれるのです。もちろん、法律的な見解を聞かれている場合と、一人の人間として聞かれている場合、同じ経営者として聞かれている場合、様々あるので、その都度回答は異なるわけですが、私を社外の幹部のように思っていただいているのだなと感じます。また、トラブルが起きないようにするためにはどうすればよいか、とあらかじめ聞いてこられる社長さんもいらっしゃいます。リスクマネジメントの考えを持っておられるという点で素晴らしいと思います。
このように、本当は予防法務、事前対応にこそ、弁護士の力は生かされるべきです。そのために、顧問契約は有効です。
弁護士に対する常識を打ち破り、型破りな弁護士として、これからも顧客の安心と納得を求めて頑張ります。
小倉悠治(弁護士[金沢弁護士会所属]・経営心理士・キャッシュフローコーチ)