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債権回収の極意!?

債権回収の極意!?

どれだけ売上が上がっても、回収しなければ意味がありません。回収してこその売上です。その意味で、どうやって回収するかが重要であることは、言わずもがなかと思います。しかし、相手の事情によって支払いが滞ることがあります。最悪の場合は、回収不能に。こんなことを防ぐためにどんなことに気をつければよいか、お伝えしたいと思います。

予防

まず大切なことは、予防です。信用状態が悪化してからの対策ではなく、取引開始前から債権回収は始まっています。オーソドックスな方法としては、担保を取る(保証金、保証人、所有権留保など)、契約書にいざという時に商品の引き上げや相殺の規程を入れておく、事前に取引先の銀行や相手の取引先(特に納品先)を把握しておくなどです。これにより、相手が支払いをストップした際に、迅速に行動することができます。

迅速に行動

もし、支払いがストップすれば、即座に連絡を取る、実際に会社に行くなどして、状況を確認します。一時的な支払いストップであれば、商品の引き上げ、相殺、担保の処分を行うというよりは、いつ支払えるかの確認を行うことからはじめるとよいです。ここでポイントは、「○日までに支払って下さい」というのではなく、支払日を相手に決めてもらうことです。人間、人から言われた期限は破りがちですが、自分で約束した期日は守る傾向にあるからです。そして、もしその約束日を破ったら、すかさず連絡を取るのです。「この会社は約束を守らないといけないな」こう思わせることができるかどうかが勝負です。一番まずいのは、「しばらく様子を見よう」と放置してしまうことです。

どうしても支払わなければ

どうしても支払いがなされない場合には、強制的な手段を執らざるを得ません。事前に準備しておいた担保の実行や相殺の実行、裁判の準備などです。裁判は時間がかかりますので、あくまでも最後の最後の手段と考えていただいた方がよいです。

本当に大事なこと

ここまでが弁護士としての回答です。しかし、本当に大事なことは、相手が「ここだけには支払わないとな」「ここだけは迷惑をかけられないな」と思える取引先になることです。そのためには、日頃から、「回収」するのではなくて「貢献」するという意識が大事です。相手にとって、どれだけ必要な存在になれるかです。日頃、相手に提供している価値によって信頼関係が決まり、価値が高ければ高いほど信頼関係が高まります。信頼関係が高いほど、相手は支払わねばならないなと思うものです。これは、逆の立場に立ってみればわかるかと思います。もし、自分の手元にお金が少なくて、全員に支払うのに足りないとなった場合、自然と優先順位をつけるのではないでしょうか。

つまり、日頃の取引が勝負なわけで、常に相手に高い価値を提供するという意識を持つことが、最大の債権回収につながるのです。

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