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何と向き合うか

何と向き合うか

十連休、休みつつ仕事をしつつの毎日ですが、私にとって読書は、とても楽しい娯楽の一つです。

最近、久方ぶりに池井戸潤さんの小説を読み直しています。今日はそんな中から。

下町ロケットゴーストの中で、バルブの性能を極限まで追求したものの、コストの壁に阻まれた社員がはっと気がつく場面が出てきます。それは、自分が向き合っているのはバルブではなくて顧客であること、自分はハイスペックのバルブを追求していたが、顧客の要望を無視したハイスペック競争を繰り広げていたことに気づいたわけです。

顧客目線のつもりが

実は、こういうことはよくあることです。顧客のことを考えているつもりが、いつの間にか顧客目線ではなく、自分目線になってしまうのです。弁護士も、「これがいいはずだ」と思って、それを一方的に押しつけてしまうことがあります。しかし、当たり前のことですが、それが顧客の思いとずれていると、決して顧客は納得しません(というか、下手をすると信頼関係が壊れます)。

顧客が本当に求めていること

大事なことは、やはり顧客の思いであり、顧客の求めることです。
そして、私がもう一方踏み込みたいと思うのが、顧客が「本当に」求めていることは何かということです。人は、自分の望みがぼんやりしていてわからないことや、表面的に求めていることと、本当に求めていることがずれていることがあります。特に、トラブルの渦中にいる場合は、それが顕著です。

本当に求めているものは何か。それを浮き彫りにし、それにダイレクトに答えられる道を考えて、提案する。こういう弁護士を目指したい。

とても難しいことですが、チャレンジし続けたいと思います。

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