会社は一人でやるのがいい！？

会社は一人でやるのがいい！？

会社を大きくしたい？

会社を大きくしたい。売上をあげたい。従業員を増やしたい。どうすればいいですか？こんな相談を受けることがあります。

それぞれについて、方策はたくさんあります。

ただ、私がこういう相談を受けた場合、必ず確認することがあります。

それは、「どうしてそう思ったのですか？」ということです。

会社を大きくすることは、それ自体が「いいこと」ではありません。会社が大きくなれば、管理のコストもあがりますし、トラブルもその分増えます。社員に対する教育などもどんどん大変になっていきます。会社を大きくしたのはいいけれど、「こんなはずではなかった」という方が多いのも事実なのです。

ミッション、大義に基づいているか？

会社を大きくしたいということが、その人のしっかりとした理念やミッションに基づいてのものであれば、大いに大きくすればよいということになりますが、単純に大きくしたいだけならば、大きくしたなりの大変さをお伝えして、真剣に考えていただくことが必要です。

また、その人にとっての「器」というか、その人が好きかどうかという問題もあります。会社は一人がいい、大きくした方がいい。いずれも価値観の問題なので、絶対的にこれがいいというものではないと思います。その人にとって、いいかどうかなのです。

誰かに頼んだりすることが苦手で、全部自分でやった方がいいと思っている人は、当然一人で会社をした方がいいです。中規模がいい人もいるでしょう。大規模でやることに楽しみを覚える人もいます。私などは、人材教育ということが好きなので、一人でやるよりは、人を雇用してやっていきたいと思うのです。チームで達成した時の方が、一人で達成するよりも喜びもひとしおと感じますし、規模がある程度あった方が、より充実した顧客サービスを提供することができるため、その意味でも規模の拡大には意欲的です。ただ、これはあくまでも私がそう思うというだけなのです。

拡大と肥大は異なる

そして、気をつけねばならないのは、「拡大」と「肥大」は異なるということです。しっかりとしたミッションやビジョンを持ち、明確な人員計画のもとに、必要な人材を採用していくことは「拡大」ですが、無計画に、いい人だからといったことで雇っていくと、ただ人数が増えるだけで、組織としては弱体化し、「肥大化」ということになってしまいかねません。

いずれにしても、その人の求めることを明確にし、その実現をサポートすることが私たちの大切な役割ですので、これからもがんばりたいと思います。