一流とは
先日、この人は違うな、という方にお会いしました。
その一番の特徴は、飛び抜けた聴き上手であることでした。どんどん人が話してしまう。止まらなくなってしまう。
一体なぜ・・・?どうしたらこんな風にできるんだろう?と思っているところに、ある人が質問しました。
「人の話を聴くとき、何か心がけていることはありますか?」
その人は答えました。「何もありません」。
これは一流だ、この言葉にすべてが詰まっている・・・、と思いました。ここで、具体的な心がけを話していたら、相手の学びはそれだけになってしまいます。でも、本当の聴き上手はそんな手法の問題ではないと思うのです。
私も聴き方について本で読んだり、セミナーを受講したり、はたまた自分自身で講演をすることもあります。でも、聴き方はあくまでも手段方法で、本当に大事なことは、その人の人間性であったり、心根です。
本当の聴き上手は、手段方法を超えている。心の底から相手のことに関心を寄せているのだと思います。その在り方が伝わると、思わず話してしまう。止まらなくなってしまう。そして、本当に理解してくれたと実感し、心の扉が開く・・・