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株式会社こみんぐる
顧問弁護士の価値とは
林さんは、新規事業の立ち上げの際に、顧問弁護士をつけた方がよいと思われますか?
つけないならつけないで、何とかなると思います。ただその場合、遅かれ早かれ、どこかで問題が起きるとも思います。
しかし、それは『起業したときから弁護士をつけるべきか』という問題とは違う話です。
立ち上げの際は、法務にお金をかける余裕がないため、問題が発生したときに単発で依頼する形になると思います。起業したての経営者には、法律のチェックまで気を回す余裕はありません。
そのお話から考えると、経営者の立場としては、弁護士を顧問につける優先順位は低いのでしょうか。
そうですね。やはり初めの頃は資金面で余裕がないため、優先順位は低くなります。トラブルが起きたときに弁護士へ相談することが多くなります。
ただ、弁護士の立場からすると、トラブルになってから相談に来られても困ると思うんです。
確かに、トラブルが起きてからでは、遅いように感じますね。早めに相談すれば、未然に防げることもありそうに思えます。
そうですよね。トラブルの予防に関する印象的なエピソードが1つあります。
弊社は毎年、忘年会を開催し、取引先や近所の方、そして小倉先生をお呼びしています。その忘年会で、あるオーナーが『顧問弁護士の方を忘年会に呼ぶのは珍しいね』と仰ったんです。『何かトラブルがあり、顧問弁護士をつけている』と思われたようでした。
訂正するために、『トラブル発生前に頼るのが弁護士で、そのために顧問になってもらい、忘年会にも来ていただいています。』とお話をしました。そのオーナーも納得しておられ、トラブルの予防をすることで、企業の信頼度も上がるのだとご理解いただけたのです。
小倉弁護士は、『トラブルの予防』という価値に加え、『会社の信頼を高める』という価値も提供できているということでしょうか。
そうです。顧問として、そのような価値も提供していただいていると思います。ただ、1番大切な価値はそこではありません。
そもそも、小倉先生に仕事を依頼する目的は、『自分たちを守ること』です。法律的な問題の解決は、あくまで手段でしかないのです。大事なのは手段ではなく、『自分たちを守る』という目的のために、一緒に動いてくれること。自分の背中を預けられることです。顧問弁護士の本当の価値はそこにあると、私は考えています。
そうなのですね。ちなみに、忘年会に小倉弁護士を呼ばれたのは何か考えがあってのことですか?
いえ、特段の理由はありません。『親睦を深めましょう』ということです。私たちにとって、小倉先生はチームの一員だと思っています。
目標に向けて一緒に歩んでいく、『チームこみんぐる』の一員。
そのため、忘年会に呼ばないという選択肢はありませんでした。
『予防』の具体的な相談内容
顧問弁護士とは、争いが起きる前の予防として契約しているとお聞きいたしました。具体的に、どのようなことを相談されているのでしょうか。
1番は、やはり法律的なことですかね。
リスク管理や、売上の配分に関する契約書の作成の仕方などをお聞きします。
また、新しいビジネスを始める際、お客様と契約を結ぶことがあります。その際、許可関係のこと、取引先との契約、お客様との契約について小倉先生に相談します。
それは、新規事業の立ち上げの前段階から相談されるということでしょうか。
はい。法律関係でこの事業が成り立つのかということを確認します。もし、法律的に成立しなければ、事業の形を変えなければなりません。
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